BNP Paribas デビスカップ2008 アジアオセアニアゾーン『フィリピン 対 日本』 :デビスカップ記事

2008年2月9日

ダブルス:鈴木貴男/添田豪 vs. セシル・マミート/エリク・タイノ

ダブルス

第2日 第1試合 ダブルス (Rubber 3)
  • 鈴木 貴男
  • 添田 豪
  1. 6-7(5)
  2. 7-6(8)
  3. 7-6(5)
  4. 6-4
  • セシル・マミート
  • エリク・タイノ
×

3時間37分のサスペンス。緊迫した素晴らしい試合だった。日本の2勝を受けてのダブルス。日本には王手がかかり、フィリピンはあとがない状況だった。しかもタイノは風邪で体調が万全でなく、日本は岩渕聡が腰痛のため、昨日シングルスを戦った添田が急遽、起用された。このタフな状況で、4人の選手はよく戦った。

添田選手

第1セットは日本が先にサービスブレークしたが、ブレークバックを許し、タイブレークでフィリピンが取った。第2セットは逆に、先にサービスダウンした日本がすぐに追いつき、タイブレークでものにする。第3セットも互いにワンブレークでタイブレークへ。ミニブレークが相次ぐ混戦を制したのは日本。日本の2−1リードで、試合は第4セットに入った。

ここまで、両チームともどうにも流れを引き寄せられない。どちらかが先行したと思っても、すぐに背中をつかまれ引き戻された。どちらかがつまずいたと思っても、すぐに立ち直って相手を追い始めた。まさに一進一退だった。

このセットも均衡が崩れない。鈴木のサービスゲームだけは盤石だったが、他の選手はまさにギリギリのところでサービスキープを続けていた。ゲームカウント3−3となり、添田のサービスゲーム。ここで試合は大きな山場を迎える。フィリピンにブレークポイントが4本あった。しかし、安定したプレーを続けてきたマミートのリターンが肝心なところで入らない。試合の流れを左右する大事なポイントをしのいだ鈴木と添田が、5度目のデュースでサービスキープに成功する。


ダブルス

ここが大きな分岐点になった。日本の5−4で迎えたタイノのサービスゲーム。マッチポイントを1本しのいだベテラン、タイノだったが、最後はダブルフォールトで力尽きた。これで日本の3勝。コート上にはたちまち日本チームの歓喜の輪ができた。最終日を待たずに、アジア/オセアニアゾーン・グループ1の2回戦進出が決まった。

鈴木選手

第4セット3−3の場面を「添田があそこでよく踏ん張った」と竹内映二監督。添田の集中が素晴らしかった。単複の違いはあるが、昨年のワールドグループ・プレーオフのルーマニア戦より数段上の力強さだった。添田は試合後、「アウエーで、しかもデ杯では初のダブルス。精神的にもきつかった。緊張はしていたが、自信のなさから来る緊張ではなく、気持ちの高ぶり。全体的には落ち着いてできたと思う」と力強く語った。

このダブルスでも技術、メンタルに抜きんでたものを見せた鈴木は「豪も気持ちを高めてやっていたし、彼のリターンに助けられたところもあった。僕が彼を引っ張った、というわけではない」とパートナーの戦いぶりを称えた。鈴木自身にとってフィリピンは、13年前、デ杯デビューを果たした地。鈴木自身は松岡修造とのダブルスで勝ち星をつかんだが、チームはまさかの逆転負けを喫していた。「あの衝撃的な敗戦を払拭できてよかった」と鈴木。「これは大きな一歩。アウエーでやると、日本はいつもヘロヘロになってやられていたが、これでアウエーでも大丈夫、フィリピンでも大丈夫、という感触が残ると思う。」とチームリーダーらしくコメントした。

「向こうは最強ペア。2日目で2−1は覚悟していた。(3−0は)思った以上の結果」と竹内監督。「豪は見事なプレーだった。デ杯で二人が組むのは初めてだが、うまくいきすぎ、というくらいの出来だった」と選手を称えた。最終日のシングルスは消化試合となったが、竹内監督は添田と杉田祐一の起用を明言した。


日本テニス協会広報委員会委員・フリーライター 秋山英宏

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デビスカップ1回戦 杉田祐一VS于欣源 ミニプレビュー動画(ご覧になるにはフラッシュプレイヤーが必要です)

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