デビスカップ2007 アジアオセアニアゾーン 1回戦 『日本 対 タイ』 :デビスカップ記事

2007年4月8日

最終日も添田、杉田が圧勝。日本が全勝でプレーオフへ!

【第3日】デビスカップ・アジア/オセアニアゾーン・グループ1・2回戦、タイ戦の3日目。前日のダブルスで日本の勝利が決まり、最終日のシングルス2試合は3セットマッチで行われた。日本はまず、添田が45分で完勝。鈴木に代えて起用された杉田も圧勝し、5−0の完全勝利となった。日本は9月に行われるワールドグループ入れ替え戦に進出する。対戦相手は11日に国際テニス連盟(ITF)のドロー会議で決まる。

第3日 第1試合 シングルス3
  • 添田 豪 (ミキプルーン)
  1. 6-1
  2. 6-2
  • ウィラパト・ドクマイクリー
×

両チームのエース対決とはいえ、力の差は歴然。終始、添田がラリーを支配し、ドクマイクリーはそれに対応するのがやっとだった。添田は速いタイミングのグラウンドストロークで展開を作り、高い打点からウイナーを決めていった。第1日の初戦では、やや様子を見るところもあったが、この試合ではラリーの最初のボールから攻撃的だった。試合時間はわずか45分。相手に計3ゲームしか与えない快勝だった。

第3日 第2試合 シングルス4
  • 杉田 祐一 (三菱電機)
  1. 6-2
  2. 6-4
  • キッティポーン・ワチラマノウォン
×

立ち上がりの第1ゲーム、杉田は2本のエースを奪い、ラブゲームでキープ。相手サーブをブレークし、2−0と先行する。しかし、乗れそうで乗れない。杉田は、攻めが単発的だった。力一杯ボールをたたき、攻めているのだが、プレーに流れがない分、なかなかウイナーに結びつかない。

杉田は硬くなっていた。2月にアウエーの中国戦でデ杯デビュー。この試合は初めてホームで迎えるデ杯戦だった。「アウエーとは違う緊張感に包まれた」と杉田。「観客の声援が力になり、やりやすい部分もあったが、反面、プレッシャーを感じた」と言う。デ杯合宿中に背筋を痛め、調整不足で試合を迎えた影響もあったのだろう。好ショットは出るものの、連続ポイントが奪えない。その分、目立ったのは強引さだった。竹内監督も「相手と打ち合いをしていく中でポイントを取るのが彼のよさだが、今日は相手と噛み合わなくて、攻撃が単調に、また淡泊になったところがある」と指摘した。

それでも、なんとかポイントを積み重ね、ゲームを奪っていくのが、この18歳の非凡さだろう。終わってみれば6-2,6-4の完勝。ベストのプレーではなかったが、16歳のワチラマノウォンを力でねじ伏せた。「硬さがあって、思い切り攻められなかった。実力をつけて、もっともっと、いいプレーができるように頑張りたい」と試合を振り返る杉田。圧勝にも、反省の言葉が続いたが、それも自分に高いハードルを課しているからこそだろう。竹内監督も「最後はリズムを取り戻して、自分のペースに持っていけた」と及第点をつけた。

ウドムチョク、スリチャパンの2枚看板を欠くタイの戦力を見れば、この対戦のテーマは「ワールドグループ入れ替え戦につながる試合」だった。5試合で日本が失ったセットは、ダブルスでの1セットのみ。細かな課題は残ったが、勢いをつけるには十分な圧勝だった。

竹内監督のコメントも、自然とプレーオフを見据えたものとなった。「待っているような(消極的な)ゲームが、いくつか見られた。ワールドグループでは一気に攻められてしまう。9月までの間に、どんな環境でも自分のゲームをやり抜く精神力を鍛えてほしい」。プレーオフ進出は、04年以来3年ぶり。竹内監督は就任後、初のプレーオフ進出となったが「全然、満足していない。もっともっとできると思っている」と、貪欲だ。プレーオフはどこと当たっても強敵だが、ベテランに若手が噛み合い、日本チームのムードはいい。歴史が塗り替えられるか。5カ月後、竹内ジャパンが世界に挑む。

日本テニス協会広報委員会委員・フリーライター 秋山英宏

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デビスカップ1回戦 杉田祐一VS于欣源 ミニプレビュー動画(ご覧になるにはフラッシュプレイヤーが必要です)

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